愛してあげるから
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ミスズは、俺の腕の中で泣いていた。
そっと、その髪をなでた。
「あたし、零の哀しみとか苦しみとか寂しさとか、埋められている?」
「……当たり前だろ」
俺はミスズを抱きしめた。
もう、離れたくないから。
捨てられたくないから。
捨てたくないから。
愛されたいから。
愛したいから。
ミスズを、
俺のモノにしたいから。
俺はミスズを、ベッドへ押し倒した。
不思議とミスズは、何も言わない。
「怖くないのか?」
「怖いよ。
でもあたし、零なら良い。
零だから、良いの」
俺はミスズに覆いかぶさった。