愛してあげるから
「ミスズ」
「何―――……ッ!?」
振り向いた途端、塞がれた唇。
何かあたたかいものが当たっている。
「……何するんですかっ!」
離れた途端、あたしは叫ぶ。
條崎はクスクス笑っているだけだった。
「海外では友達同士のキスもアリなんだよ?」
「ここは海外じゃないですっ」
「良いから黙って、キスさせろ」
あたしの答えも聞かないで。
再び塞がれる唇。
「……んッ!?」
中に差し込まれる、生暖かいもの。
これはッ……!?
あたしは繋がれていない方の手で、條崎の肩を叩く。
でも、ビクともしない。
離せ…離しやがれっ!!