愛してあげるから








「……零」



あたしは名前を呼んだ。

すると。




「んっ……!?」





キス、されたあああぁぁぁぁああ!?

何で何で何で!?

何でキスされているの!?






「騙したのね!?」

「騙した?
人聞きが悪いこと言うなぁ。
俺は別に、名前を呼んだらキスしないなんて一言も言ってねーぞ?」




…確かに、言っていない。

呼ばなかったらキスするとは言っていたけど。

……マジで最悪、この人には。




「これからは名前で呼べよ、ミスズ」

「はぁ!?
それでまたキスするつもり!!??」

「しねーよ」




何だぁ、良かったぁ。




「ただ、ミスズが可愛かったらキスするかもな?」




結局するんじゃん!!








< 44 / 135 >

この作品をシェア

pagetop