愛してあげるから








「何でそんなブスとキスしているのよっ」



おにぎりを握りつぶすミキさん。

も、勿体ないよ……!





「零!
アタシの方が、その女より零のこと大好きなんだから!
何であたしにはあんな軽々とキスしないくせに、その女とはしちゃうのよ!」




握りつぶしたおにぎりをあたしへ投げてくるミキさん。

避けなかったあたしは、制服におにぎりがついた。





「あー…言ってなかったな、ミキ」

「何をよっ!」




條崎は、あたしのことを後ろから抱きしめた。

おにぎりのご飯粒が條崎にくっつくけど、気にしないみたい。





「俺、ミスズと付き合うことになったから。
ミスズに手を出すこと、許さねーから」





そしてもう1回、キスしてくる條崎。






俺、ミスズと付き合うことになったから!?

何言っているのよ條崎は!

しかもまたキスしてきたし!!







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