愛してあげるから
初告白
☆☆☆
次の日。
あたしは、駅の前にある時計の前に立っていた。
『は?デート?』
『一緒に行こう?
一誠からチケットもらったんだ』
『どこへ行くの?』
『水族館。
ミスズ好きそうだろ?』
何か罠がありそう、と思いながらもあたしはデートに来ていた。
水族館が好きっていうのもあるし、この間から感じている條崎への思いの正体を確かめるために、あたしはオッケーしたのだ。
「ミスズ!
待たせてごめんな!!」
人混みの中から、條崎が現れる。
周りの子たちが、「かっこいい」と騒いでいた。
條崎って、どこに行ってもモテるし、目立つんだなぁ。
でも確かに、條崎はかっこよかった。
英語の書かれている白いTシャツに、黒のジャケット。
首元にはシルバーの十字架のネックレスをしていて、お洒落。
ラフなんだけど、すごくかっこよく着こなしていた。