愛してあげるから







條崎に引かれるがままやってきたのは、洋服に頓着しないあたしでも知るような高級ブランドのお店。

社長さんは女性で、かなり美人なんだよね。

そこに條崎は躊躇いもなく、あたしを中へ連れ込んだ。





「條崎……?」

「すいません」

「どうされましたか?」




何か店員さんと話し込んだ條崎。

すると店員さんがあたしの隣に来た。




「こちらへどうぞ、お客様」

「え?」




店員さんにわからぬままついていく。

すると女の店員さんが2、3人ほどあたしを囲んだ。




「失礼いたします」



スッと店員さんが取り出したのは、メジャー?

そのメジャーであたしを測りだしていく。

……何をしているのだろうか?




数分後。

あたしの目の前には、数々の洋服が並んでいた。

どれも高級そうで、そして露出が少し激しくて。

あたしは目移りした。







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