新婚の定義──嘘つきな君と僕──
嘘つきな秘密
レナが神戸から帰った後、`ALISON´は関西のラジオ番組やテレビの情報番組へのゲスト出演等をいくつかこなし、大阪と京都でのライブを終えて、今夜、一時帰宅することになった。
ユウが留守の間、レナは時間を見つけて母親たちや友人の元へ、神戸土産のバウムクーヘンを届けた。
(今日はユウが帰って来たら、一緒にバウムクーヘン食べようかな。楽しみ…。)
夕方、仕事を終えてから会う約束をしていたヒロにも、バウムクーヘンを届けた。
奥さんが甘いものに目がないそうで、ヒロも喜んでくれた。
「ツアー最終日はカメラマンの仕事か?」
「ハイ。」
「その日、オレはアイツらのライブにゲスト出演することになってんだ。ちょっとしたサプライズで、スクリーンジャックするから。」
「そうなんですか?」
「ところで、レナの歌だけどな…クレジットどうすればいい?」
「ああ…そこまで考えてなかったですね。」
「アリシアはモデルの仕事で使ってるし、レナだとすぐに正体バレてつまんねぇからな。何がいいかなぁ…。」
ヒロは顎に手をあてながら考える。
「Rena…an-Re…よし、アンリにしよう。」
「随分簡単ですね…。」
「いいんだよ。」
ヒロは笑いながらタバコに火をつける。
ユウが留守の間、レナは時間を見つけて母親たちや友人の元へ、神戸土産のバウムクーヘンを届けた。
(今日はユウが帰って来たら、一緒にバウムクーヘン食べようかな。楽しみ…。)
夕方、仕事を終えてから会う約束をしていたヒロにも、バウムクーヘンを届けた。
奥さんが甘いものに目がないそうで、ヒロも喜んでくれた。
「ツアー最終日はカメラマンの仕事か?」
「ハイ。」
「その日、オレはアイツらのライブにゲスト出演することになってんだ。ちょっとしたサプライズで、スクリーンジャックするから。」
「そうなんですか?」
「ところで、レナの歌だけどな…クレジットどうすればいい?」
「ああ…そこまで考えてなかったですね。」
「アリシアはモデルの仕事で使ってるし、レナだとすぐに正体バレてつまんねぇからな。何がいいかなぁ…。」
ヒロは顎に手をあてながら考える。
「Rena…an-Re…よし、アンリにしよう。」
「随分簡単ですね…。」
「いいんだよ。」
ヒロは笑いながらタバコに火をつける。