新婚の定義──嘘つきな君と僕──
しばらく経って上がった息が整うと、二人はお互いに顔を見合わせて笑った。

「レナとこういうことしたの、初めてだ。」

「ホントだね。私、こんなに大笑いしたの、初めてかも…。」

「レナはいつも感情をあまり外に出さなかったもんな…。オレの前では少し笑ったりはしてくれたけど。」

「最近、ユウの前で、生まれて初めて思いきり泣いたり笑ったり怒ったりしてる。」

ユウは微笑んでレナを優しく抱きしめた。

「それって、オレはレナにとって、自分をさらけ出せるくらい特別ってことかな。」

「うん…。そうなのかも…。」

「すげー嬉しい。」

二人は見つめ合って微笑み、唇を重ねた。

唇が離れると、ユウはいたずらな笑みを浮かべて、レナの目を覗き込んだ。

「じゃあ、もっともっとオレだけにさらけ出してもらおうかな。」

「えっ?!」

ユウはレナを抱き上げベッドに運ぶ。

「思いっきり、さらけ出していいよ?」

「もう…!昔からは考えられないって…そういうところだからね!」

「んー…しょうがない。お互い様だよ。」
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