新婚の定義──嘘つきな君と僕──
PVが終わり、ヒロを交えてMCが始まる。
「あの子、めっちゃ美人でしたね!誰なんですか?」
リュウが興奮気味にヒロに尋ねる。
「しかも、歌声がもう…天使みたいで…。」
トモも興味津々な様子で呟く。
そんな彼らの様子を見て、ヒロは得意気にニヤリと笑った。
「それは『秘密』だ。」
「えーっ?!ズルイな、名前だけでも!!」
「名前か…。名前だけなら教えてやるか…アンリだ。」
(いやいや、レナだから。)
ユウは黙って涼しい顔をしている。
さっきの歌はタクミが作詞したとヒロが言っていたが、まるでレナの気持ちを代弁したようだったとユウは思う。
(あんな思い、させてたのかな…。)
「さっきの曲、近日ネット配信開始だからよろしく!!あと、コイツらのこと、これからもよろしくな!!」
ヒロはそう言い残してステージを去った。
ヒロとメンバーの写真を撮りながら、レナはチラリとユウの様子を窺う。
(バレてないかな…?)
`ALISON´のアンコールが始まり、観客は夢中になって歓声を送る。
レナはステージの上で楽しそうにギターを弾くユウをファインダー越しに見つめた。
(やっぱり、ギター弾いてるユウは最高にカッコいいな…。)
「あの子、めっちゃ美人でしたね!誰なんですか?」
リュウが興奮気味にヒロに尋ねる。
「しかも、歌声がもう…天使みたいで…。」
トモも興味津々な様子で呟く。
そんな彼らの様子を見て、ヒロは得意気にニヤリと笑った。
「それは『秘密』だ。」
「えーっ?!ズルイな、名前だけでも!!」
「名前か…。名前だけなら教えてやるか…アンリだ。」
(いやいや、レナだから。)
ユウは黙って涼しい顔をしている。
さっきの歌はタクミが作詞したとヒロが言っていたが、まるでレナの気持ちを代弁したようだったとユウは思う。
(あんな思い、させてたのかな…。)
「さっきの曲、近日ネット配信開始だからよろしく!!あと、コイツらのこと、これからもよろしくな!!」
ヒロはそう言い残してステージを去った。
ヒロとメンバーの写真を撮りながら、レナはチラリとユウの様子を窺う。
(バレてないかな…?)
`ALISON´のアンコールが始まり、観客は夢中になって歓声を送る。
レナはステージの上で楽しそうにギターを弾くユウをファインダー越しに見つめた。
(やっぱり、ギター弾いてるユウは最高にカッコいいな…。)