新婚の定義──嘘つきな君と僕──
「そうだ。せっかくだから、あれ着てもらおうかな。」

(あれってまさか…。)

「神戸で買ったチャイナドレス。」

(やっぱり!!)

「やだ、恥ずかしいもん!」

ユウは、慌てて腕の中から逃げようとするレナを、逃げられないように長い腕で抱きしめて捕まえる。

「PVではあんなセクシーな衣装着てたのに?」

「だって…。あれは衣装だから仕方なく…。」

しどろもどろになるレナを、ユウは色っぽい目で見つめる。

「オレも見たいなー、セクシーなチャイナドレスのレナ。写真も撮ろうかな。それから…。」

「ユウのエッチ!!」

「レナにだけ特別な。」

ユウはレナの頬や首筋に何度も優しく口付け、耳たぶを優しくついばむ。

「オレだけに見せて。」

耳元でユウの甘く掠れた声で囁かれると、レナは顔を真っ赤にしてうつむいた。

ユウはキスをしながらレナの服を脱がせる。

ユウの甘いキスと肌に触れる大きな手の感触に溺れそうになりながら、レナはユウのシャツの胸元をギュッと掴んだ。

「いい?」

「うん…。」

「やった!」

(あっ、しまった!!つい…。)
< 237 / 269 >

この作品をシェア

pagetop