新婚の定義──嘘つきな君と僕──
カフェオレを飲み終えた二人は、ベッドに寝そべってのんびりと過ごした。

ユウに腕枕をされながら、レナはユウの大きな手を握る。

「ユウの手、好き。」

「なんで?」

「おっきいし…優しいし…あったかいし…頭撫でられると安心するし…。大好き。」

「やらしいけどな。」

「うん。でも好き。」

ユウはレナの髪を優しく撫でる。

「世界一かわいいな…。オレの奥さん…。」

「口癖?」

「いや、本心だから。」

「うちの旦那様はやっぱり激甘だね。」

「新婚だしな。」

レナはユウの言葉を聞いて、ふと思い出す。

「ねぇユウ。新婚の定義ってなんだと思う?」

「新婚の定義?」

「運転免許みたいに、結婚して1年以内とか…子供ができるまでとか…いろいろ考えたんだけど、新婚とそうでない夫婦のどこに境界線があるんだろうね。」

「そうだなぁ…。オレとレナは間違いなく新婚だよな。結婚してまだ4ヶ月ちょっとだし。」
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