新婚の定義──嘘つきな君と僕──
二人でのんびりと過ごしているうちに、陽は傾き、空がオレンジ色に染まり始めた。

相変わらずユウとレナは、ベッドに寝そべって思い出話をしながら、見つめ合ったり、手を握ったり、頭を撫でたり、キスをしたり、二人きりの時間をのんびりと過ごした。


「もう夕方になっちゃった。」

「時間経つのが早いな。」

「晩ごはんどうする?」

「簡単なものでいいから、もう少しこのまま、のんびりしてたいな。」

「うん。」



それからしばらく経ってお腹が空いた二人は、一緒にキッチンに立って夕飯の支度を始めた。

「パスタでも作るか。」

「なんのパスタにする?」

「それはやっぱりあれだろ。」

「うん。」

冷蔵庫から、ナポリタンの材料を出して、ユウがパスタを茹で、レナが材料を切る。

レナが切った材料と茹で上がったパスタを、ユウが手際よく炒める。

「二人で料理するの、楽しいね。」

「そうだな。」

「昔、二人でよく作ったね。」

「うん。」

ビールで乾杯して、できあがったパスタを二人で食べた。

「やっぱりユウの作ったナポリタンはおいしいね。私、昔からこれ大好き。」

「そんなに好きならいくらでも作るけど。」

「いつか子供ができたら、きっと子供にも作ってあげるんだろうね。」
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