新婚の定義──嘘つきな君と僕──
食事が終わって一息つくと、二人は着替えを持ってお風呂へ向かった。

レナが大浴場へ向かおうとすると、ユウはその手を掴んで、スタスタと大浴場とは別の方へ歩き出す。

「ユウ?お風呂、こっちでしょ?」

「こっち。」

ユウは大浴場とは別の露天風呂のドアを開けると、困惑気味のレナを引っ張り込んだ。

「貸し切りの露天風呂、予約しといた。」

「えっ…?えぇっ?!」

レナは慌ててユウの手から逃れようとする。

ユウは、そんなレナを抱きしめると、耳元で囁いた。

「一緒に入ろ。夫婦、でしょ?」

「だって…。」

恥ずかしさで真っ赤になるレナの頬にチュッと口付けると、ユウはレナのシャツのボタンを外しながら、意地悪そうに囁いた。

「前に一緒に入った時はバスタオル着用可だったけど、今日はダメだから。」

「やだ…。恥ずかしいよ…。」

「レナの体は何度も見てるよ?」

「それとこれとは違うの…。」

レナが恥ずかしがっているうちにも、ユウはレナの服を脱がせていく。

「オレとレナは、夫婦、でしょ?」

「そうだけど…。」

あっという間に服を脱がされ下着姿にされてしまったレナは、顔を真っ赤にして、手で体を隠しながらユウを見上げた。

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