もう、嫌い
ババ抜き
「たかぎ、りん……」
「ん、凜って呼べよ」
「り、凜」
「おう、愛那」
なんだかくすぐったい。
「ハンバーガー食べようよ」
「おう」
それから凜は3つのハンバーガーを半分にして、私に渡した。
「ん、おいひい」
「飲み込んでから喋れよ」
「んー」
チーズを最初に食べて、次にハンバーグを食べた。
「う…食べきれない」
「あれ?アイナギブアップ?」
「ん……」
「愛那、それの半分食え」
凜が言ったとおりに半分だけ食べた。
「おつかれさん、ほれ愛那、それよこせ」
「…は?」
そう言うと凜は私の手からハンバーガーをとって、ちょびちょび食べ始めた。
「一口でたべてよ……」
「やーだ」
恥ずかしい。
これはあれだ、間接キスだ。