もう、嫌い
「ん?どうした?」
「な、なんもないよ!」
「うわ、なんだよこえ~~」
「うっさい!」
凜にされるのが恥ずかしいってなにさ?
さっき仲良くなったばっかだよ?
「ひーひーこえーなあ」
まだなんか言ってる。
猿はやっぱりうるさい。
「……動物園にでも行ってろ……」
「あ?なんだと?」
「動物園にゴー!」
「ん?アイナちゃん動物園行きたいの?」
「え、動物園で王様ゲームしたいの?」
「ちがう!!」
全力で否定する私を笑う猿。
「…馬鹿猿」
「あ?凜様だろ?」
「はあ!!?」
「ほら言ってみ?り、ん、さ、ま」
「ば!か!ざ!る!」
「なんだと!!?」
言い合いをしながらルカの家に向かった。
そんな私たちを、ルカが笑いながらみていた。