もう、嫌い
私は、急いで駅に向かった。
「ちょっと!!遅いよ!!!!!」
「ご、ごめんて…ば……」
目の前には、私を見て笑う
凜がいた。
「…え………っと、凜…がなんで……ってえ?聞いてないんだけど」
「え?言ったじゃん、"お兄ちゃんと、こないだの先輩2人"って」
「うそ…」
「よお愛那」
「……よお凜」
ルカは確かに"お兄ちゃんと、こないだの先輩2人"って言っていた。
言っていたけど、凜だとは聞いてない。
「まあ、いいでしょ?んじゃあ、行きますか」
そう言ったルカの後ろをついていく私の横には、凜。
「…なんで横にいんの」
「あ?うるせえよなんでもいいだろ」