チョコ
最悪な一日。
「いったぁ~い!!」
扱けた拍子に、手にしていた手作りチョコが崩れてしまった。
ぶつかって来た、その男は無言で走りさっていった。
「ちょっと待ってよ!」
「あっ?何?」
反省している様子もなく、その男は、ダルそうに振り返った。
「どうしてくれるのよ!チョコが崩れちゃったじゃない!」
「悪い!じゃ。」
そんな態度を見せた男は、ますます嫌な奴だと思った。
「ちょっと待ちなさいよ!」
「何?謝ってんじゃん。」
謝った!?その態度が!?
短期な私はもう怒りが爆発していた。
「その態度何よ!謝ってるって、反省してるような、そんな態度に見えないけど!どうしてくれるのよ。私のチョコ!」
「あっそ。お前のチョコがどうなろうと、俺には関係ないね。、もしかして…そのチョコ誰かにあげるつもり!?お前、絶対にフラレル!!こんな気の強い女なんて好きだなんて言う奴、絶対いないから!」
こいつの顔、本当に腹立つ。
もう、こんな奴!!
あれ、怒ってるはずなのに、なんで…??
私の目から涙が出てきて、その涙は一向に止まろうとしない。
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