よろしくね、私の愛する人
唇が離れた
私と冬真は目が合った
二人で笑っておデコとおデコをくっつけた
結婚するってこんなに幸せなことなんだね
あの頃の私なら自分が結婚するなんて考えもしなかったと思う
ただ、悲しくて辛くて苦しくてそれだけだった私に冬真はたくさんの事を教えてくれた
あの日イギリスに行っていなかったら
行っていたのがイギリスじゃなかったら
あの場所、あの時間に私たちがいなかったら
冬真が話しかけてくれなかったら
そう考えると私たちが出会えたのは奇跡に近い
でも私たちが出会えたのは奇跡なんかじゃなくて運命だったんだよね