噂のPC部!?~狼たちのお姫様~
「麗ちゃん、帰ろー!」
「だーめっ。麗里さんは俺のだし」
「アイツ置いていこうぜ。もう」
帰り道はまた、あの3人。
いい加減、黙って欲しいんだけど。
「あのね、皆で帰ろう?私は、柊羽のものではないし、千尋のものでもない。雷、置いていくのはやめてね?」
私がそういうと、名前を呼ばれたのが嬉しかったのか、私が説得したからか、静かに3人とも頷いた。
「じゃあ、またね」
そう言って、3人と別れる。
まだ、入学して一週間も経っていない。
私はこの先もあの人たちといるのか、と考えたけど、先は見えなかった。