噂のPC部!?~狼たちのお姫様~
目覚めたのは、いつだっただろう。
まだ、学校の教室の位置がよく分からない私はここだどこだか、わからない。
寝ていたのはソファーの上だった。
ゆっくりと、体を起こし、起き上がる。
少しまだクラクラする。
「また、思い出しちゃった...」
そう言えば、さっきいた男の子はどこだろう。
キョロキョロと、見渡してみたけれど、
この部屋には私しかいないみたいだった。
教室に戻ろうと思い、起き上がるのと同時にドアが開く音がした。
「あ、起きたんだね。具合はどう?」
入ってきたのは、さっきの男の子ではなく、その男の子と一緒にいた人。
「はい...大丈夫です」
「そう、じゃあ少し待ってて」
そう言って、優しい笑顔のその人はどこかへ行った。
温かい人だと思った。