【短】とある死神様の霊界事情
「...つまりはあたしが死のうが生きようがあなたの迷惑にさえならなければどうでもいい ということですか?」
「あぁ」
あたしは死神にさえ疎まれていたのか。
驚愕(?)の事実に戦慄する。
「でも飛び降りはオススメしねーぞ?」
アイツはなんでもないことのようにサラッと言う。
「あれは死ぬまでの時間が長すぎる。
飛び降りてる間に生きたくなっから」
アイツの言葉にあたしは何も言えなくなる。
そんなあたしをアイツは鼻で笑って
「で、お前は生きたいの?
それとも死にたいわけ?」
答えは分かっているはずなのに アイツは余裕しゃくしゃくの態度で聞いてきた。