自惚れ男子の取説書【完】

クスッとどこか満足そうに笑う美沙は、さながら女王様のようだ。スキニーパンツにブーティを合わせ、きれいな脚を存分に見せつけている。


「よっし!んじゃあ美味しいご飯でも食べよ。お腹すいたー今日はいっぱい食べるわよ。ご飯の後はケーキバイキング行くからね」

「わっ…ちょ、美沙!」

ぐいっと私の腕を引くと美沙はいたずらっぽく笑ってみせた。


「仕方ないからランチ奢ってあげる。あ、デザートはダメだからね」


美沙の明るい声に釣られて思わずプッと吹き出す。そのまま腕を組むようにして、お目当てのランチへと向かった。

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