自惚れ男子の取説書【完】

昨日着ていたワンピースは半袖だった。その上からカーディガンとアウターを羽織っていたわけで。

何かしらの袖がとおってないと……


………えっ?………えっ…!!


思わず二度見した自分の腕は明らかに何も着ていない状態で、焦って布団をめくり自分の身体を確認する。


「っ…………んぎゃーーー!!!!」



私の叫びに更に不機嫌そうな顔をした小田さんが目を覚ます。


「……るせぇ……」

「わっ……わっ……小田さん!!」

慌てて胸元まで布団を引き上げると、下着とキャミソールだけの心もとない格好を必死に隠した。

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