自惚れ男子の取説書【完】
「いくら小田さんでも、そんなんじゃ女性にモテませんよ!女性の意見も尊重しないと!!」
「これ以上どうモテるんだよ。面倒な事にならなきゃ俺は良いの」
うーん…確かに一理ある。でも…
「じゃあ、私にも愛想よくしておけばよかったじゃないですか。私が面倒な女だったらどうしたんですか」
「いや、お前は色々と予想の範疇越えてたからな。それに今更だろ?『自惚れんな!』とか言われたし」
…確かに。
最初の出会いからして最悪だ。そこに愛想を求めちゃダメか。