Colorful lovers




でへへと笑うその笑顔はいつも通りだとしても、肌ツヤはツルツルピカピカゆで卵だし、目力も増した。


たった1日足らずでどれだけのエネルギーを補充してきたのかしらないけれど、内側からみなぎる女子力がものすごい。


女子力の源になるのは女としての自信なんだとぴーこを見て改めて実感する。


ぴーこは昨夜から今日にかけてそれをたっぷり植え付けてもらってきたというわけだ。



…………憎き、工藤シンタに。



「ぴーこ」


「はい?」


目をくりくりさせる彼女の耳元に体を屈めて



「ーーー夕べシンタと最後までヤっちゃった?」



すぐに体制を戻した俺を見上げるぴーこの顔がみるみる火を吹いたみたいに真っ赤になった。



「ばっ……ばっかじゃないの?
セ、セクハラ! パワハラ! 変態!!

……さ、最後まではヤってないもん」



バカはどっちだよ。


馬鹿正直に答えるか、そこを。


しかも『最後までは』って。
その手前まではしたってことじゃん。


俺は、昨日以上の敗北感に打ちのめされた。





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