Colorful lovers




「ぐふふ……」


何とも気持ちの悪い笑いを溢しながら背後から包まれるシンタくんの温度に身を任せてもう一度目を閉じた。


シンタくんと一緒に眠るときはいつもこうやって私を包み込むようにしてくれる。




『腕枕とか疲れちゃうし、シンタくんの楽な姿勢で寝なよ』


って言ったら


『これが一番よく眠れる姿勢なの。
千波を閉じ込めてるのが一番落ち着くんだよ』


大真面目にそんな言葉を返してきたシンタくん。




4月の誕生日の時には、私がブレスレットをプレゼントしたら


『ありがとう。
だけど、俺はそろそろ千波が欲しいとか思っちゃってたんだけど?』


ポロッとサラッといつもの爽やか笑顔で言ってのけた。


この一言で私がごく自然に大人の階段を登ってしまったのは言うまでもない。




シンタくんはどんな状況でも照れるということを知らない。


いつでも同じテンションでとんでもなく恥ずかし嬉しい言葉をたくさん私に投げ掛ける。


その度にパキュンと心臓を撃ち抜かれてしまう私はクラクラしっぱなしでシンタくんに全く敵わない。


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