Colorful lovers




あー、幸せすぎる。


シンタくんの右腕に頬擦りしながら1人できゃっきゃっと布団の中で見悶える。


この部屋で目覚める度に私はアブナイ人に成り変わってしまう。


この事をシンタくんに話したら
『まだまだガキだね』と一蹴された。


でも、そう言ったシンタくんの顔が僅かににやけているのに気付いたから私は何も言い返さなかったけど。






結局目を閉じていてももう眠りは訪れてこなくて、私はモゾモゾと寝返りを打ってシンタくんと向き合うようにする。


昼のランチ営業から夜のダイニングバーまで1日フル回転のシンタくんは眠りがとても深いから、私が多少動いたりしてもびくともしない。


いつもは大人びて見えるシンタくんだけど、その寝顔はとても無防備で幼い。


私はニヤニヤしながらその寝顔を堪能しつつ、昨日の出来事を回想した。


しばらく会えない日が続いていて久し振りのお泊まりだったから私がはしゃいでばかりで、だけどシンタくんはそんな私にイヤな顔ひとつせず付き合ってくれた。


次から次へと大学のこと、バイトのことを話続ける私に丁寧に相槌をうってくれて……。


深夜になってもお喋りは止まらなくて、そのまま布団に入って、




それで……

それで……

そ……れ……で……









あれ?


そこで私の思考が停止する。


その後、私たちって確か……。










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