Colorful lovers




「シンタくんっていつも余裕があるっていうか…クールだから。

結構甘いこと言ってくれても全然照れたりしないし。


だから、私が思い切りストレートな行動に出たらどんな反応してくれるのかな…って思ったの」


「……ふ……む」


雪はちょっと目を丸くして、それ以上は何も言わなかった。



「雪にだってあるでしょ?

竹田くんのいつもと違う表情を見たいと思うこと。

自分がいつもよりちょっと勇気だしたり頑張ったときは、それなりのリアクションしてほしいと思うじゃない」


「確かにそれはあるかも……」



雪は頷きながらウーロン茶のストローをくわえる。


私も同じようにグラスに手を伸ばした。



「それにシンタくんにちゃんと感謝を伝えたかったんだよ。

今朝のこともそうだし、いつも本当に大事にしてくれるから改めて言葉でありがとうって伝えたいなと思ったの」


「だったら 【Thank You】って書きなさいよ」


「それじゃ可愛くないじゃん。
それにそんなに書けるスペースなかったもん」


「……ったく」


雪はまだ少し呆れているみたいだけど、
苦笑いを浮かべてサラダを食べ始めた。





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