バレンタインの奇跡【短編】
「それより柚、いつチョコ渡しに行くのよ」


「うん。


とりあえず放課後かな〜


誰もいないとこで二人きりになって言う!」



「そんなうまく二人になれるかよ」


「小林、うるさい。


話に入って来ないでよ」



「まぁうまく二人になれてもフラれるのがオチだな」


カチーン



「何よ!!


まだ伝えてもないのになんでそんなこと言うのよ!」



「こんな性格ブスのやつ、フラれるに決まってるだろ」



「はっ!??」



「あっ、性格だけじゃなくて顔もか」


カチーン



「小林に言われたくない!


あんただってこんな性悪のくせに…」
(顔はブサイクとは言えず)


「まぁ言うだけ時間の無駄だな。やめれば?」


「やめるわけないでしょ。


今日にかけてたんだから!


今日私がうまくいったらあんたあそこのホームランパフェ奢りなさいよ!!」


「はぁ?なんでお前に奢んないといけないの?



……じゃあ、お前玉砕したら俺の言うこと聞けよ」


「いいよ!


なんでも聞いてあげるわよ!」








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