卒業前に君に捧ぐ
すると愛犬が私の手から離れて、土手をくだって行ってしまう!!



「あ!ちょっと!?どこ行くの!??」



私は一目散に駆けていく愛犬を必死に追う!





と、そこには………。





「あれ?この犬、どうしたんだろ??首輪……は、ついてんな。飼い主とはぐれたのか?」





え!?



高橋くんっ!!?



愛犬が辿り着いた先には、ギターを持った高橋くんがいた!!



夢じゃ……ないよね………?



「あの……、高橋くん……?」


「え?……………………えっ!!?は、葉月…さん!!??な、なんで!?どうしてこんなところに!??」


と、高橋くんは私の姿に気づくとパニックになってしまい、
顔は夕陽のせいなのか真っ赤に染まってしまった!!



「あ!もしかしてこの柴犬、葉月さんの犬?!」


「う、うん!そ、そうなの!!お、女の子で……。」




うそ!本当に高橋くんだ!!



まさかこんなかたちで逢えるなんて!!
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