卒業前に君に捧ぐ
実はあの告白の日以来、高橋くんとはほとんど顔を合わせることは無かった。



「へ~!可愛いな!でもさ、急に飛びついてきたからビックリしたよ!ハハッ!」


「ご、ごめんね!!この子、男の人が大好きで……。特に、若い人が………。」



って、なにカミングアウトしてるのよ!!!



恥ずかしいっ!!




「そうなんだ!面白い子だね?」


と、高橋くんが笑顔を向けてきた!



「っ!そ、そうだね…!」




ど、どうしよう!!



尋常じゃないくらい、心臓が早鐘を打ってて……!!




それに、なぜだろう…?



高橋くんを見ると、なんだか泣けてくる………。




すると高橋くんが愛犬を撫でる手を止めて、私に近づいてきた!



距離が縮まるたびに、私の胸も高鳴ってくる……。





そして。
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