卒業前に君に捧ぐ
「葉月さん…。志望大学、合格おめでとう……!受かったんだろ?」


「え?!な、なんで知って……?!!」


「先生から教えてもらった。…葉月さんがすごく苦労して、三日前にやっと内定通知を貰ったことも。」


「そ、そう…なんだ……!あ、ありがとう……。」




は、恥ずかしいッ!!!!



まさか高橋くんにこの事を知られちゃうなんて!!




そう。



私の受験勉強はつい先日まで行なわれていたのだった。



だから、学校もあまり行けなかったんだよね……。



美幸やみんなに……、


高橋くんに会いたかったけど無理だったな……。




そう思って俯いていると…。




「俺、実は………………………すごく葉月さんに………会いたかったんだっ!!」




………………………、





………………、





……え?



私が顔をあげると、目の前に彼の綺麗な顔があった!!
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