【短】キミのこと、多分好き。
「なんで今日屋上なの」
「晴れてるから」
「びみょーに曇ってない?」
「伊緒ちゃん、細かい!!」
もうどこでもいいや…。
好きにしてくれ
あたしはのそのそと屋上へ続く階段を上る。
「ねぇ伊緒ちゃん」
そんなとき、彼から声がかかる。
ふと視線をあげると、階段の上に、彼がいて。
あたしを見下ろしてた。
普段でも背の高い彼だけど、一段上にのぼってるせいか、すごく高く見える。
「な、なに…」