【短】キミのこと、多分好き。
「あのさ、」
彼は、私に向き合った。
ドキッーーー
彼の真剣なその顔に、私の鼓動は聞こえちゃうんじゃないかって位の勢いで鳴る。
「これで、言うのは最後にする。」
…彼の、目が、口が、すべてが。
私に、伝えようとしている。
それが、わかる。
「伊緒ちゃん、俺、伊緒ちゃんのことがすごい好き。10ヵ月変わってないよ」
ーーーやばい。
絶対、顔真っ赤だ。
「伊緒ちゃんは、俺と10ヵ月過ごして…。
やっぱ、恋愛対象じゃないわけ?」
…多分、多分ね。、
「…、わからないよ…っ」