【短】キミのこと、多分好き。









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「伊緒、あんたやっぱり彼氏と別れたんだ?」




「いや、そもそもつき合ってない。」







あれから、1ヶ月が過ぎようとしている。








あの日から、お昼も一緒に食べなければ、

もちろん話すこともない。





学年違うから廊下とかでもすれ違わない。








「…復縁したらぁ?
伊緒、すっごく元気ないよ」




「だから、つき合ってないってー」






…元気、ないんだ、私。




周りにもわかっちゃうのかぁ…。








「…そもそも、好きじゃなかったし」





「そーゆーのよくないよ?
…好きだったでしょ」





「わかんないし、そんなの。」






「あのねぇ…。
ほら。ちょっと触れられただけでもうドキドキが止まんなくなったりとか?

そばにいるだけで安心するとか?

他の女の子といるとモヤモヤしたりとか!」







…当てはまりそうで、あてはまらない。







「ドキドキはするし、安心、というか。
いないと不安。」




「え、それもう恋じゃね?しかも末期」





「だけど」






そんな、恋に型抜きなんて、ない。








「モヤモヤなんて、しないから」





だから。







コレは、恋じゃない…っ。









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