【短】キミのこと、多分好き。
「はぁ…」
友だちの派手な尋問から脱出したくて廊下にでる。
昼休みだから人もしばしば。
「ねぇ、あの男の子1年?」
「あ、そうだよー。
ほら、密かに人気のある子だよ。
かっこいいねー!」
「となり、彼女かな?」
「でしょ~」
彼女達は窓から中庭を見下ろしていた。
私もつられて見下ろす。
「あ…っ、」
そこには、10ヵ月。
ずーっと一緒に行動してた彼が。
彼女らしき女の子と歩いている。
「なんだ…、私なんかもう好きじゃないじゃん…」
そもそも私のこと本気だったのかな?
まぁ入学式から告ってくるくらいだから、軽いんだよ。
…もう私には関係のない人。
それなのに、
「…ひっくっ」
なんで、胸が苦しいのかわかんないよ…。