【短】キミのこと、多分好き。
駆け出した先には、彼女といる彼。
彼女がいようといまいと、気持ちを言う分には関係ないよね…?
私の足音で気づいたのか、
「え、伊緒ちゃん!?」
振り向く。
隣の彼女に、“教室戻ってて”と声をかけると
私に向かい直った。
「久しぶり、伊緒ちゃん」
「…そうだね」
1ヶ月話してなかったもんね。
「…で、どうしたの?
俺を、もう一度フりにきた?」
なんで、そうなるの…。
「…フりになんか、きてない」
「え?」