二匹の銀龍
「暴走族の事言わなかったから、一発しめとこうと思って」
「ああ、あの事な。まあ、許してやれよ。お前の為を思ってやった事だ」
「はぁ…わぁったよ‥」
もう、なんか疲れた‥
帰りてぇ‥。
「ね、帰っていい?疲れた」
「そうだなぁ〜、明日からちゃんと来るなら帰ってもいいぞ」
チッ…サボろうと思ってたのによ
「はいはい、来ればいいんだろ。また明日な。」
理事長室に置きっぱなしにしていた
鞄を持ち学校を出た。
さぁて。どこいこっかな
繁華街?けど、バイクないしな…。
とりあえずかえるか。
家に帰る道に足を向けた時
「あ〜!!!!!!!!蓮ー!!!」
こ、この声は…。
振り返るとそこには
黒繪が居た。
「何処行くの!?帰っちゃうの!?倉庫おいでよ!!」
肩を掴まれグラグラ揺らされる
「う…吐く…、ちょ、はな…」
「黒繪?蓮が吐きそうになってるよ?」
「あっ、ごめん!大丈夫?」
哉汰が声を掛けてくれたので
吐かずにすんだ