二匹の銀龍

「暴走族の事言わなかったから、一発しめとこうと思って」

「ああ、あの事な。まあ、許してやれよ。お前の為を思ってやった事だ」

「はぁ…わぁったよ‥」

もう、なんか疲れた‥
帰りてぇ‥。

「ね、帰っていい?疲れた」

「そうだなぁ〜、明日からちゃんと来るなら帰ってもいいぞ」 

チッ…サボろうと思ってたのによ

「はいはい、来ればいいんだろ。また明日な。」

理事長室に置きっぱなしにしていた
鞄を持ち学校を出た。

さぁて。どこいこっかな

繁華街?けど、バイクないしな…。
とりあえずかえるか。

家に帰る道に足を向けた時

「あ〜!!!!!!!!蓮ー!!!」

こ、この声は…。

振り返るとそこには

黒繪が居た。

「何処行くの!?帰っちゃうの!?倉庫おいでよ!!」

肩を掴まれグラグラ揺らされる

「う…吐く…、ちょ、はな…」

「黒繪?蓮が吐きそうになってるよ?」

「あっ、ごめん!大丈夫?」

哉汰が声を掛けてくれたので
吐かずにすんだ

< 14 / 31 >

この作品をシェア

pagetop