二匹の銀龍
「蓮は何してるの?まだ授業中でしょ?」
いやいや、お前等こそ何やってんだ
「何って…帰る。」
「サボりとかダメなんだよ〜!!僕達もサボってるけどね〜♪」
一瞬殴りたくなったが
黒繪が可愛くて殴れなかった。
「あれ?他の二人は?」
瑛斗と俺様野郎が見当たらない
「あー、先に行っちゃったんだよね」
「そうそう♪おいてかれちゃったの♪」
へぇ…どうでもいい。
てか、こんな奴ら相手してる場合じゃない
一刻も早く帰りたい
「そう。じゃあね」
「ええ!?ちょ、待ってよ!!!」
その場をさろうとするが
黒繪から阻止される
「何?帰りたいんだけど」
「俺達について来てくれる?」
…どこにや。
「ついていきます♪」みたいな事
言うとでも思ってんのか
「断る。忙しいし」
「嘘つき。家帰るんでしょ?暇なんじゃん♪」
断っても無駄な気がする。
「拒否権は?」
「「無い」」
ですよねー。わかってましたよ。
「すぐ帰してくれる?」
「あったりまえ〜♪」
「んなら、いいよ。」
「ひゃっほ〜!!」
…黒繪サン。テンションおかしくなってますよ
貴方誰状態ですよ。
どこから持ってきたのか知らないが
すぐ側には二台単車が置いてあった
「僕の後ろに乗って!」
「俺の後ろでもいいですよ?」
…正直どっちでもいい
「乗るよね??蓮♪」
「乗らせていただきます。」
「よし!偉い!」
あまりにも黒繪が黒すぎて
断れなかった。
…腹黒め。
単車には乗り慣れていたので
ヒラリと乗ったら
二人共目を見開いていた
…あれ?どうした?
「蓮…乗り慣れてるね?」
「‥あぁ。免許あるから」
別に免許持ってるくらい珍しくないでしょ
「なるほど♪んなら納得!さぁ行こっ!」
二人共納得してくれたらしく
あたしが黒繪に掴まると
バイクを吹かし出発した