二匹の銀龍
第五章
あれから、瑛斗は「明日迎えに来る」とだけ
言い残して帰っていった
正直あんな事を言われて
混乱している
あたしを変えると言ってくれたのは
瑛斗だけで
今までそんな事言われた事なかったから
「…はぁ…」
頭、痛い……。
まだ時間も夜中だったので
もう一度寝る事にした
ーーー
ーー
ー
ーPrrrrrr…
「…ん…」
だ、れ。こんな朝早くに
ディスプレイも見ずに電話に出る
「もしも…《てめぇ、いつまで寝てやがる》…。」
電話越しに聞こえてきたのは
怒っている瑛斗だった
《今何時だ》
壁に掛けてある時計を見ると
【AM;11;16】
…うぇ!?!?
「うっそ!?ごめん、!!ってか、迎えいらない!」
《今更遅え。10分で準備して下降りてこい》
ーブチッ
いやいや、一方的すぎる…
てか、何で電話番号知ってんだ
怖えよ。個人情報流失してんじゃねえかよ
急いで着替えよ…。
あたしは布団から重たい体をお越し
急いで準備をした