二匹の銀龍
第二章
あれから、家を出て
下に停めてあった露鬼の車に乗り込む

「高校ってどこの高校?」

「ほんと何もしらねえんだな…。北竜高校だよ」

北竜…高校…。
ホク、リュウ……………

あ。 ま、まさか…

「おいおいおいおい、そこってまさか‥」

「そのまさか。お前の兄貴が理事長のとこだ。」

おいおい、ふざけんなよ
なんでアイツがいるとこに
行かなきゃなんねえんだ

「はぁ…」

今日は運が悪い。

車を走らせること十分

学校らしきものが見えてきた。

「ここか?」

「ああ。そうだ」

「………………」

一言いい表すなら汚い。
壁には一面の落書き

こんなとこに通うのかよ…
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