二匹の銀龍

「親父達に言いつけるぞ」

「それも嫌」

「んなら通え」

「はぁ…わぁったよ」

もうしゃべるのが面倒くさくなってきたから
思わずOKしてしまった

「学校、いつから?」

「今日」

…………

「はぁ!?」

またもやわけわからんことを
急に言われても無理だろ、頭大丈夫か

「だから、蓮声に出てるって……」

また部屋の片隅に行き体育座りしだした
兄貴をスルーして

「露鬼、これってほんとなのか?」

「ほんとだ。制服あるから着替えろ」

「………」

目の前に出された制服。

チッ…着替えればいいんだろ、着替えれば…。

あたしはその場で脱ぎ着替える

「お前さ…」

「んぁ?何」

「なんもねえ…」

露鬼が少々顔が赤かった様な気がしたけど
今は普通だし、気のせいか
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