神様なんていない
「…ハァハァ…お待たせッ」

駅に着いた頃には息は完全に上がっていた
夏だったら完璧汗だくだろうな
夏じゃなくてよかった〜

と思ってホッと胸を撫で下ろす

「おーそーいー」

膨れっ面のあすみ
そりゃそーだ怒るのも無理はない

私が駅に着いたちょうどその時に乗るはずだった電車が出発してしまったのだ

「ごめん!!なんか奢るから!」

顔の前で手を合わせて謝りのポーズ

「もーしゃーなしな??笑」

あすみは笑いながらもこれを買ってとアップルティーを指さした

「へいへーい」

自販機に150円を投入

ガコンっと音を立てて落ちてくるアップルティーをあすみに渡した

プシュ

っと炭酸の抜ける音を鳴らしながらあすみのを買うついでに買ったコーラを一口口に含んだ

シュワシュワ~っと口の中いっぱいに広がる炭酸

疲れが一気に消えていく
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