終わらないMelody【短編】
「ふぇ?」

何の事か分からず、あたしは思わず間抜けな声を発してしまった。

すると新は、困ったように前髪をクシャっと乱した。

「ほら、またそうやって…わざとじゃないっスよね?無意識とか……マジ反則ですよ。

俺が必死に我慢してんのに…


―…可愛すぎ」



「っ…んんっ」


甘い言葉を囁く君がした

二度目のキスは

甘くて、深い

Sweetsみたいなキス。

あたしの躯は

君の悪戯なキスに溶かされる。


君のキスは、どうしてこんなに、あたしを虜にするんだろう。

君の温もりに包まれて…

ほら、あたしは君で満ちてゆく。



あたしの目の前に、君が居る事が嬉しくて

離れた唇が名残惜しくて

あたしは思わず、その愛おしい躯を抱きしめた。


< 23 / 34 >

この作品をシェア

pagetop