終わらないMelody【短編】
「え…内容?」

確かにあたしは、この歌は好きだけど、歌詞の意味はそんなに詳しく知らない。

新は知ってるの……?


「この歌は―…心に傷を負った人が、天使のように純粋な心を持った子に出会う歌なんです。

…やがて、二人は恋に堕ちて。

最後には結ばれる…ハッピーエンドな歌」


そう、説明した新は、ニヤリと笑うと、あたしの両手を掴んだ。

「それってまるで、俺らみたいじゃないスか?」

「え……っ?」

キラキラと瞳を輝かせる新は、あたしには眩し過ぎて。

「そしたら、天使みたいなのは新の方だね…」

気がついたらあたしは、そう呟いていた。



「―…何言ってんスか?」

低く掠れた声で言い放った新は、何時とは違って、冷たくて、怖い…そんなオーラを放っていて。

そんな新に、あたしはビクッと肩をならした。


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