終わらないMelody【短編】
いつの間にか、それ程に大切なものになっていた。


新がいなかったら、あたし…生きていけなくなるのかなぁ?

―…そんな事言ったら、情けないと思う。

でもそれぐらい、あたしは新の事を想ってるよ―…。



「先輩…、すいません…」

新はしゅん…となって、俯きがちにあたしに謝った。

あたしは慌てて、否定する。

「新は謝んなくていいのっ!あたしが、勝手に熱くなって言っちゃっただけなんだから…っ」


「七世先輩…」

突然、新の苦しそうな掠れた声が聞こえて、あたしは新を見据えた。

目の前にいる新の表情は、何故か辛そうに見えて。

あたしはズキッと胸が痛んだ。


さっきから繋いだままの手を、新は更にきつく握ると、ゆっくり口を開いた。




「―…愛してる、七世…」



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