終わらないMelody【短編】
あたしはその言葉を聞いて、余りの怒りの末、バカみたいに怒鳴り散らした。

「最低…っ、あんたに期待してた、あたしがバカだった!いっつもふざけた事しか言わないけど、少しは部活の事も考えてくれてると思ってたのに……もう、いいっ!!」

「先輩…っ」

新があたしを呼び止めるのも無視し、あたしはその場を走り去った。



走りながら、あたしは大粒の涙を流していた。

新に失望した訳じゃない。

――新に、あんなとんでもない当たり方をした、あたしに失望していたのだ。


いつもふざけてたって、あたしに好意を持ってくれる人に、あたしはなんてキツイ事を言ってしまったんだろう。

後悔ばかりが、あたしの胸の中に募った。



本当は――…追い掛けて来てほしかったのかもしれない。

『すいません』って、謝ってほしかったのかもしれない。

そうじゃないと、あたしがどれだけ、新を傷つけた事になるか――思い知らされるだけだから…。


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