空と君との間には
プロローグ
「麻生、人事異動だ」
広報部長から手渡された書類に、紗世は「えーーーっ」と、思い切り声をあげた。
つい1時間前。
広報の出先、先方との商談をまとめ直帰願いのメールを送信した麻生紗世。
折り返し広報部部長「今田文雄」から、紗世に返信があった。
――麻生、悪いが帰社してくれ。伝えたいことがある
短いメールだった。
「何なのよ、今日は愛里と女子会だったのに……」
紗世はポツリ愚痴を溢して、平田愛里こと同期で総務部の愛里にメールする。
――愛理、ごめん。残業入っちゃった
近いうち、埋め合わせするから
ホント、ごめん
折り返し愛里が「わかった、残業なら仕方ないよ。連絡待ってるね」とメールをよこす。
紗世は急ぎ電車で帰社し、不機嫌そうな顔に笑顔を貼り付け「只今もどりました」とドアを開ける。
広報部長から手渡された書類に、紗世は「えーーーっ」と、思い切り声をあげた。
つい1時間前。
広報の出先、先方との商談をまとめ直帰願いのメールを送信した麻生紗世。
折り返し広報部部長「今田文雄」から、紗世に返信があった。
――麻生、悪いが帰社してくれ。伝えたいことがある
短いメールだった。
「何なのよ、今日は愛里と女子会だったのに……」
紗世はポツリ愚痴を溢して、平田愛里こと同期で総務部の愛里にメールする。
――愛理、ごめん。残業入っちゃった
近いうち、埋め合わせするから
ホント、ごめん
折り返し愛里が「わかった、残業なら仕方ないよ。連絡待ってるね」とメールをよこす。
紗世は急ぎ電車で帰社し、不機嫌そうな顔に笑顔を貼り付け「只今もどりました」とドアを開ける。
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