空と君との間には
4章 限りなくグレーに近い
1話 ボディーガードは65Aカップの……
紗世がスマホから警察に電話を入れる。
駆けつけた警官に事情を話し、帰途に着いたのは22時過ぎだった。
紗世の運転で、結城のマンション駐車場に着いたが、結城は1人歩ける状態ではない。
結城が「姉貴に」とスマホを取り出し、電話をかける。
結城は姉を待つ間、紗世に「1人暮だろ? 今から帰って食事も大変だろうし、さっきのこともある。心配だ」と言う。
電話を受け、急ぎ駐車場に駆けつけた結城の姉。
紗世は結城が話した通り、結城の姉が男装の麗人のようだと思う。
「ったく、情けないわね。あなたが紗世さんね。ごめんなさいね」
結城を軽々と両腕に抱える。
「御託はいい。……麻生をこんな時間に1人帰すわけにはいかないから」
「結城さん、いいですよ」
「バカか、襲撃された後だ。帰せるわけないだろ!?」
姉に抱えられたまま、結城は紗世に言う。
駆けつけた警官に事情を話し、帰途に着いたのは22時過ぎだった。
紗世の運転で、結城のマンション駐車場に着いたが、結城は1人歩ける状態ではない。
結城が「姉貴に」とスマホを取り出し、電話をかける。
結城は姉を待つ間、紗世に「1人暮だろ? 今から帰って食事も大変だろうし、さっきのこともある。心配だ」と言う。
電話を受け、急ぎ駐車場に駆けつけた結城の姉。
紗世は結城が話した通り、結城の姉が男装の麗人のようだと思う。
「ったく、情けないわね。あなたが紗世さんね。ごめんなさいね」
結城を軽々と両腕に抱える。
「御託はいい。……麻生をこんな時間に1人帰すわけにはいかないから」
「結城さん、いいですよ」
「バカか、襲撃された後だ。帰せるわけないだろ!?」
姉に抱えられたまま、結城は紗世に言う。