空と君との間には
「エッチ!!」


「……心外だな。65Aカップの幼児体型なんて興味ない」


「ゆ、結城さん!?」

紗世は空手の型を構える。


「……骨が折れたらどうするんだ」


「ずるいですよ~」


詩乃が笑いを堪えながら、紗世を宥め優しく抱きしめる。


詩乃からは結城と同じグリーンノートの香りがする。

紗世は結城に抱きしめられているような錯覚に、ドキドキが半端ない。


少し顔色が冴えない結城。

平然と食事をする結城を見つめ、体は大丈夫なのか否かが気になる。


紗世は、まともに食事をしている結城を、初めて見る気がする。


「朝食が1番大事なんだ、ボディーガードが腹ペコで使えないなんて本末転倒だからな」


「ボディーガードって……」


「なかなか凛々しかったから、専属ボディーガードにしてやる」


「はあーーーっ!?」
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